暴れる羽
いとも簡単に言ってのける紫苑。
美羽は唖然としてしまい、涙も止まった。
「お前の思うとおりに行動すれば?」
目を見てしっかりと言い切った。
迷いなんて無いみたいに。
「難しいことは考えるなよ。簡単に考えろ」
「そーだよ!」
後ろから聞こえてきた、紫苑じゃない声に、急いで振り向けば、大地がニコニコしながらたっていた。
「紫苑は難しく考えるなよっていうけで、それは紫苑が頭悪いだけ。でも紫苑の言ったことは間違いじゃない」
珍しい大地の普通な意見。