茜雲
あ!!
如月くんが起きた!

「ん…あ、茜おはよう」

うわ。寝てるときの可愛さとはまた違う大人っぽい印象。

「おはよう…えっと…」

「あぁ…読めないのか」

如月くんはクスクスと笑う。


「これね、ななさって読むんだよ。」

「ななさ…くん?」

「読みにくいでしょ。初対面の人はやっぱ読めないらしいよ。」

「でも、なんで南南沙くんはあたしのこと知ってるの?」

「……秘密☆」


サラサラとした短い髪からはいい匂い。


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