茜雲
寝転んだままだった南南沙くんは体制を起こした。

「これね、ブバルディアっていうんだ。」


小さな花を見ながら、静かに、でも楽しそうに話しはじめた。

「可愛い花だね!!」

「これね、ちゃんと管理すれば冬でも咲くんだよ。強い花。」


「南南沙くん、よく知ってるねー…」

「好きだから。この花。」


ふんわりとした軟らかい笑顔。
なんかきゅうぅんって感じがする。

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