alternativeⅡ
コワレテイク、ナニモカモ
妃の告白に、隊員達は凍りつく。

アレクセイも、シオンも。

殺し合いの真っ最中だったルシファーと蒼真さえも、動きを止めてしまう。

どのくらいその重苦しい沈黙が続いたのか。

…突然。

「はははハハはハハはハははハはははハハは!」

司令室の外にまで聞こえるのではないかという高笑いを始めたのはルシファーだった。

声高らかに響き渡る哄笑。

だが、それは見せ掛けばかり。

どんなに破顔していようと、ルシファーの目は笑っていない。

その視線は、妃を射抜かんばかりに向けられている。

笑みなき視線。

その狂気の笑いに、誰もが戦慄を覚えた。

そして次の瞬間!

「っっっ!」

ルシファーは妃の頬を張り飛ばす!

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