alternativeⅡ
マーガレットを背後から抱き締めるように。

アレクセイは彼女を押し倒して地面に伏せる!

直後、轟く大爆発!

凄まじい轟音、押し寄せる爆風、肌を焦がすような熱波、そして飛び散る建物の残骸!

まるで集中砲火でも受けたかのような破壊ぶりだった。

広大なフォートブラッグ基地。

その流星が落着したのはアレクセイ達から500メートルは離れた位置だったというのに、彼らの体が吹き飛ばされそうなほどの突風が襲い掛かってきた。

遠く離れた場所からは、その爆発は核ミサイルのキノコ雲のようにさえ見えたという。

巻き上がる粉塵が満月の光さえも遮り、周囲は完全なる暗黒へと姿を変える。

これ程の爆発に見舞われて、アレクセイ達が打撲程度の負傷で済んだのは、彼らが幸運にも90式歩兵強化装備を身につけていたからに他ならなかった。

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