alternativeⅡ
「触るなっ!」

アレクセイの手を強く打ち、ルシファーは激しく咳き込みながらもヨロヨロと立ち上がる。

「ぐほっ!うげぇっ!…同情なんか…欲しくねぇんだよっっ!」

酷い拒絶反応に悶絶しながらも、彼はたった一人で歩いていく。

何人たりとも寄せ付けぬような『孤独の殺意』を周囲に撒き散らしながら。

…ルシファー・ルーン。

症状が安定した後、彼もまた輸送艦に乗せられ、国連軍モスクワ管区へと向かう事になったのである。





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