悪い?


あたしの携帯見えたっぽい

「…とりあえず、
移動しません?」


人通り多いから
みんな注目して

たぶん夏輝くんが
泣かしたみたいになってる


「…ん、」

泣いてるん見られるんややし
俯いて夏輝くんの袖
掴ませてもらう
まあ、道もわからんし



ついたんは公園で

「ちょっと待っててください」


その間、ブランコを緩くこぐ

「先輩、」



夏輝くんが
コーヒーとジュース持ってて

「…どっちがいぃすか?」

「コーヒー飲めない…」



< 8 / 36 >

この作品をシェア

pagetop