禁恋
それだったら、俺は一体どうしたらいいんだ?

あんなにかっこいい兄ちゃんがいたら、

そして、そいつが自分に恋愛感情を抱いていると分かったら・・。

どんなまちがいが起きてもおかしくねぇよな?

考えただけで、胸の奥にもやもやと黒いものが湧き上がる。

いらいらするな・・。

「どうしたの?理人?」

上目づかいで、俺を見る瑠奈。

瑠奈は、背がすげえちっちゃいから必然的にそうなるだけだけどな。

「////べっ別になんでもねえよ。」

そう答えるしかできなかった。

 



「あんた、いい加減にしないと兄貴にもってかれちゃうわよ?」

「わかってる。」

「ゆっとくけど、すっごい可愛いんだからね?瑠奈って。まぁ、本人は自覚がないみたいだけどね。」

「わかってる・・。」

「兄貴にもってかれなくても、他のやつに狙われちゃってるかもね?」

「・・・・・・。」

瑠奈の親友の愛は、俺の唯一の相談相手。

愛は、はぁーっとため息をついた。
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