禁恋
さっきからうるさいお兄ちゃん、水谷優介 高校2年生。

お兄ちゃんはいわゆる世間で言うイケメンってやつだ。

なんであたしがこんなんなのに、お兄ちゃんがあんなんなんだろう?

同じ親から生まれたとは思えない。

私の友達もお兄ちゃんを見るとキャーキャーうるさい。

まぁ、お兄ちゃんはかっこいぃッッ!私の自慢のお兄ちゃん♡

こんなこと言う私はブラコンってやつだ。

そして、お兄ちゃんもシスコン。

最近、高校に入ってからか「彼氏できたのか?つくったらゆるさねぇぞ。あ、てかおまえつくれないか。笑」みたいなことを言ってくる。


そんなお兄ちゃんは自分のことを話してくれない。

彼女・・・いるのかな。


じぃーっとお兄ちゃんの顔を見ていると、

「何?見とれちゃった?」

「ばッばっかじゃないの?////」

「え?図星?w」

にやにや笑いながら私の顔を見てくる。

「ちがわいッッ!」

「ぷはッ!ちがわいってなんだよッ!」

爆笑しているお兄ちゃんをほっといて走る。

家から学校は近いのですぐ着く。


キーンコーンカーンコーン

「げッ!なったぁー;」

「おいッ!瑠菜!おいていくなよっ!」

「うるさいッ!ばーかぁッ!」

「へーそんなことゆっていいんだぁー。」

遅刻するっっ!

いそいで靴を脱ぎ、階段を駆け上った。お兄ちゃんは、無視。

ガラッ!

「はぁっはぁっせっセーフッッ!」
「思いっきりアウト!」

見ると、担任の猿柿先生が日誌を片手に私の前に立っている。

「水谷!今日掃除!」
「げッ!;;」

あぁ~最悪ー;;

「おはようー瑠菜。今日は災難だったねー」

「そうなんだよー;;愛ー(泣)」

七瀬 愛は、親友。
顔は、かなりの美人で優等生。運動神経もよくて、オールマイティな人間。
ちょっとは、その要素わけてくれたらいいのにー。
なぜ私と愛が友達なのかは、わからない。
初めて会ったときから惹かれあうようにして友達になった。


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