禁恋
かっこよくて、優しいお兄ちゃんのことがすごく好きで・・。

どうして、妹なんだろう・・ってなんども思った。

でも、お兄ちゃんに次々彼女が出来ていったから、

私の気持ちもそれでおしまい。

だって、私だけがおにいちゃんのことをいくら好きでも、

『妹』なんだから。

「どーした?ボーっとしてんぞ?あー、またお兄ちゃんのこと考えてたんだろー?」

「えッ?ちっちがうしっ!!」

くそーっなんでわかったんだろーっ!!

「いい加減、お兄ちゃんのこと考えるのなんてやめろよな。世の中にはいるんだぜ?もっとお前のことを考えているやつ・・・とかさ。」

いやいや、そんなのがいたら苦労はしないよ。

「いないし・・。いいもーんッ!あたしには、お兄ちゃんがいるからっ!ばーかばーかッ理人のばーかっ!」

「てめっ!このブラコンッ!!」

「それがなにかー?」

追いかけてくる理人に逃げ続ける。

お兄ちゃんのことが大好きでなにが悪いのよっ!
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