雪うさぎ




そんな晶を引っ張って、私は使用人さんが居た庭に連れだした。


『……』

「ねっ♪ 雪ゃコンコン♪」

『…雪だな』


まだ寝ぼけているのか、晶はうっつらうっつらしている。

ほとんど半目。


そんな晶の為に、いつの間にか椿の花に積もっていた雪を固めて、晶の顔面にぶつけた。





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