雪だるま物語
*3
翌朝
昨夜あれから吹雪いてずいぶん雪が積もった。
もちろん僕にもね。
ドンッ
『いてて。。なんだ?
あっ!帽子(←バケツ)脱げた!』
「あーあ、やっちゃった。ごめんね雪だるまくん、今拾う。」
声の主を見てみると、例の彼女がゴミ袋をもって僕の帽子を拾いに行ってくれた。
「はい。こんな感じでいいのかな?」
『うん、そんな感じでいいよ。あんまり押さえつけると痛いからね。』
と彼女が僕の帽子を頭に乗せてくれた。
「はぁ。やっぱり物を乱暴に扱うとダメだよね。ごめんね。
でもね、雪だるまくん。私いつもこんなに怒ってる訳じゃないんだよ。実はね…」