雪だるま物語



ある夜、深夜2時を過ぎた頃例の彼氏がまた疲れた顔をして帰ってきた。


いつもは僕の方をちょっと見てすぐマンションに入っていってしまうのに今日は僕の目の前にやってきた。


「おーい。雪だるまくん、また手袋落ちてるぞ。よいしょっと」

男はまた僕の手袋を拾ってくれた。


「手袋拾ったお礼にさ、俺の話ちょっと聞いてくれよ。」


『んっ?この男普通に雪だるまの僕に話しかけてる…。酔ってる風には見えないけど…』




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