クローバー
桜の花が咲いていたあの日。



いや、まだ咲いてなかったか。




俺は、1-1の教室に踏み込んだ。



俺、転校してきたから知ってる奴いねぇし。



ここは、なめられちゃいけねぇと思って、気合入れていったら、隣の女がジロジロみてきやがる。


なんか、チビな女で身構えてる。


「なんか、用?」


肘をついてダルそうに聞いた。


そしたら

「ごっごめんなさい」


謝ってきやがる。


なんなんだか、分けわかんねぇけど、まじ怖がられてんのは確か。


おれは、机に顔を伏せ目つぶったら、ドアの所から甲高い声が響く。



「桜~~。堀内桜!!」


ガタ。


隣の女が立ち上がり



「四季~~~~。」



泣きそうな声で走ってた。



「四季あのね。しってるひといなくて、隣の人なんか。。。」


ペチャクチャ喋ってやがる。


あいつ、桜って言うんだ。


うるせい奴。


俺は、眠りについた。
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