クローバー
「じゃぁ、あたしのことなんて呼んでた?」


「ブタ?」


いきなり、顔を上げ意地悪な笑みで笑う瞬ちゃん。



「ひどい。あたし、そんなあつかいされてたの?」


「うそだよ。さくら。さくらって呼んでた。」


それから、あたしたちはたくさんしゃべった。



昨日来てた子達は、四季ちゃんと友里ちゃんと、大吾くん。


大吾くんと、四季ちゃんは2年間付き合ってること。



たくさん、チョコを食べながら話した。



「じゃ、俺そろそろ帰るね。あしたは、あいつらも連れてくるからさ。」



また、あの笑顔で笑う。



「うん。ばいばい。」


「おうじゃぁな。」




出て行こうとする背中にあたしはおもわず



「瞬ちゃん!!」



ばっと、振り返る。



「また。明日」



「おう、また明日」




あたしは、別れがいやだった。




そうだ、日記読もう。




あたしは、日記を開く。
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