TDLの恋
あぁ、ギャル男先輩にいつ、どのタイミングで打ち明けようかしら...。
ついつい、心の中で長々とギャル男先輩の事をあれこれ考えていました。
あたしって妄想すると止まらないんだよね〜。

「ぅおい!」

ごつん!!!

鈍い音が響くと同時に頭に痛みが走りました。

涙目になって顔をあげると、ギャ、ギャギャ、ギャル男先輩!?

ギャル男先輩の手があたしに触れた!

ぎゃーっ、どうしようどうしよう!

ギャル男先輩は気にせず言います。

「人の話聞いてんのかよぉー?聞いてなかったのかぁー?マジウザすっ」

いつもより長く語尾がのびております。
あたしが皆様にあなたを「ギャル男」先輩と紹介したから意識したのですか?

「哲夫さん、あたし、毎日暇しておりますです。暇すぎてバイトもしたくありません」

「お前いきなり何?俺は暇じゃありませんが、何か?一人で夢の国でも行ってろよ!」

!!

あたしの好きなワードが出現!
よ、よし...一か八か誘ってみよう!

「哲夫さん、夢の国、すなわちディズニーランドは皆が夢の国と呼ぶワケで.
..、すなわちディズニーランドなワケで...。あ、あの...
「は?何、何?何を言いたいの?」

哲夫さんの困った笑顔にキュンキュンしてしまいます。
ズルいよ!反則だよ!!
と、あたしは皆様が聞けばむず痒くなるような心の声を発してしまいます。

「だから...」
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