恋するサンタクロース
人波を掻き分けてこちらへ向かってくるのはガタイのいい男性。

「なに、店の前で騒ぎ起こしてんだ!」

一喝と共に拳骨が青年の頭に振り下ろされる。

「い、いや、店長、俺はただ女の子が困ってそうやったんで助けただけや……です。 はい、すみませんでした」

青年は頭を押さえつつ口答えしようとするが、男性の発する威圧感に耐えかねて口調を改めた。
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