恋するサンタクロース
「エレナちゃん、行こか」

「はい」

若干ぎこちない笑みと共に差し出される手袋をはめた手。

その手をエレナはとった。

やっぱり、この人は面白い人だと思いながら。

彼の着ているコートと同じ深緑の瞳に微笑を浮かべて。
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