恋するサンタクロース
あと少しで人波を抜けようかというとき、頭に1つのことが閃いた。

手を塞がれているのならば足を使えばいい。

少女はすぐにそれを実行に移した。

ずるずると引きずられるだけだった右足でアスファルトを蹴り、振り上げる。

先行する男の背中めがけて。
< 5 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop