恋するサンタクロース
「ううん、これ、私のじゃなくて、このナガトさんのなんだ」

少女の問いにエレナが傍らに立つ長門に手を向けて答える。

それでようやく少女は彼の存在に気がついたようだった。

「あんた、エレナをどうする気?」

一気に彼女の顔が険しくなり、エレナを庇うように長門との間に身を割り込ませる。

あきらかに、彼は警戒されていた。
< 56 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop