恋するサンタクロース
「お、お姉ちゃん……ナ、ナガトさんは私を助けてくれたんだよ。 悪い人じゃない」

少女に事情を説明しようとするエレナ。

しかし少女の警戒は緩まない。

「演技かもしれないじゃない。 あんまり人を信用しすぎると痛い目を見るのは自分なんだから」

依然長門を睨みつけたまま少女は妹に言う。

言葉の後半は自分に言い聞かせるような感じだったけれども。

「ちょっとええかな?」

「なに?」
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