恋するサンタクロース
「いや俺な、その子の持っとるケーキ売っとる店のバイトやねん。 で、その子が店の前でなんか変なやつに腕掴まれて引っ張られとったさかいに助けたんや。 今一緒におるんはその子がまた変なやつに悪さされへんためやねんけど、それで理解してもらえるか?」

「あんたの言うことなんて信じられるわけないじゃない」

「お姉ちゃん、ナガトさんの言ってることは本当だよ。 私はナガトさんに助けてもらった。 そのおかげで今、ここに居てお姉ちゃんと話すことができてる」

しっかりとした口調でエレナが長門に食って掛かる姉を諌めるように言う。
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