恋するサンタクロース
「お、お姉ちゃん?」

急変した姉に狼狽するエレナ。

少女の怒気を間近で受けている長門はその場に縫い付けられたように動かない。

いや、動けない。

「人の妹を気やすく名前で呼ばないで!」

ガッと少女は長門の胸倉を掴み、どなる。

今の彼は、蛇に睨まれた蛙のよう。
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