恋するサンタクロース
「だ、大丈夫だよ、お姉ちゃん。 わ、私だってナガトさんのこと名前で呼んでるし……おあいこでしょ?」

エレナのその言葉に胸倉を掴む手にさらに力が加わる。

「名前? ナガトが? 苗字の間違いでしょ。 私たちのところと順番が違うから」

「い、いや、俺、名前が長門やねん。 苗字は朝霧や」

「ふうん」

ぱっと手が離される。
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