恋するサンタクロース
「おかえり、遅かったな。 大和のほうがはよ帰ってきとるで」

「いろいろあったさかいに……ってもう大和帰ってきとん!? 早いなぁ、あいつ」

引き戸を開けて廊下に顔を出したのは長門の祖父の丹後。

長門は靴を脱いで祖父の居る部屋に向かう。

台所からは鍋の煮える音と食欲をそそる匂いが漏れていた。
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