恋するサンタクロース
ふと、

「そういや、大和。 エレナちゃん見たとき驚いとったけど、なんでや?」

かぼちゃの煮物を口に運びながら長門が頭に浮かんだ疑問を口にした。

「ああ、今日、図書館でよく似た……いや、瓜二つの子に会ったんだ。 髪は短かったけど」

焼き魚をほぐしつつ大和が答える。

「髪短いってこれくらい?」

煮物を咀嚼した長門が右手を肩あたりでひらひらと振った。

その動作に大和は頷く。
< 75 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop