あの日、あの時、あの場所で。【短編】
Ⅰ
キーンコーンカーンコーン…。
鳴り響く学校のチャイムの音に目を覚ました。
瞳に周りの景色が映し出され一気に頭が覚醒し出した。
「……あれ、あたし…」
いまいち自分の今の状況が分からなくて、横になっていった身体を起こした。
ズキッ!
「いた…!」
しかし、起きた途端に身体中に電流が勢い良く流れたみたいに痛みが走った。
身体を見ると、身体中に青痣ができていたり、擦りむいて血が出て来たりしていた。
それと同時にどうしてあたしが今この状態に置かれているのか理解できた。