クリスマスプレゼントはサンタさん
ケーキをしまい終わって、環奈がテーブルに寄ってきた。
俺はそれを確認して、環奈の座るイスを引く。
「どうぞ?サンタさん」
俺と目が合うと、環奈は顔を少し赤くする。
自分も席につくと、シャンメリーをあけて環奈のグラスにこくこくと注いだ。
シュワシュワした泡が水面に上っては消える、の繰り返しをする。
テーブルの上にはこんがりと焼けたチキンや、湯気をのぼらせるパエリアやら、サラダやらが並んでいる。
「おいしそー、ま、私が作っただけあるね」
「いや、大概は俺が作ったじゃん」
「で、でもあたしだって手伝った!」
環奈もほっぺたに色々付けながらすごく頑張ってくれた。
「「いただきます」」