クリスマスプレゼントはサンタさん
それだけ言うと、環奈は真っ赤になって「ゴメン」と謝る。
「ごめんなさい、クリスマスなのに変な空気にしちゃって。
あたし…わがままになっちゃった。ごめんね、でも好き」
「…っ」
好きが交じりながらゴメンと謝る環奈に、鼓動がゆれる。
卑怯だよな、別に怒ってないのにそんなに可愛く謝るなんて。
ずりぃよ…。
「…この料理残さないで全部食べたらいいよ…わがままでいても」
本当は、環奈ならわがままでも全然でも構わないのに、照れ隠しに条件をつけてしまう。
「うん!!」
それでも大きく返事した環奈は、再び勢い欲食べ始めた。
あぁ、なんだか俺さっきので腹いっぱいかも。
手が止まってる俺を見て、環奈は言う。
「ちょっと、あたしがわがままでいれないでしょうが!ちゃんと光輝も食べてよ!」