クリスマスプレゼントはサンタさん

それだけ言うと、環奈は真っ赤になって「ゴメン」と謝る。

「ごめんなさい、クリスマスなのに変な空気にしちゃって。

あたし…わがままになっちゃった。ごめんね、でも好き」


「…っ」

好きが交じりながらゴメンと謝る環奈に、鼓動がゆれる。
卑怯だよな、別に怒ってないのにそんなに可愛く謝るなんて。

ずりぃよ…。


「…この料理残さないで全部食べたらいいよ…わがままでいても」

本当は、環奈ならわがままでも全然でも構わないのに、照れ隠しに条件をつけてしまう。

「うん!!」

それでも大きく返事した環奈は、再び勢い欲食べ始めた。

あぁ、なんだか俺さっきので腹いっぱいかも。

手が止まってる俺を見て、環奈は言う。

「ちょっと、あたしがわがままでいれないでしょうが!ちゃんと光輝も食べてよ!」


< 13 / 27 >

この作品をシェア

pagetop