トランキライザー
一握の月
どうせ
あの頃には戻れない
背中に刻んだあなたの口癖
痛みに耐えて 堕ちるとこまで堕ちて
限界を知っても尚
貪るように手を伸ばした
空が裂けたら 山が割れたら
海が燃えたら 雲が焼けたら
地平線の彼方 朽ちる未来の入口へと
足音鳴らして行こう
あの夕陽と共に 口笛吹いて逝こう
持っていくのは 一縷の望
赦しを乞うのは 一時の夢
待っているのは 一握の月