《完》オフィスに鍵をかけて 〜キケンな部下と秘密の恋〜
小声で囁くようにそう
言って、あたしの肩を
ポンと叩く。




「……………」




あたしは返す言葉が
出なくて黙ってた。




それを見て、課長は困った
ように曖昧に笑い――
そして、今度はハッキリと
“上司”の声になって、




「研修用にB会議室を1日
借りといた。

まぁ、今日はオフィス
見学でも何でも、自由に
やってくれていいけどな。

で、今日の退社までに
研修スケジュールを立てて
オレに提出してくれ」



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