嬢王と夜王の偽装恋愛
「もぉやだだからね」


「はいはい」


そう言って、あたしたちは用意を
済ませて
セルシオに乗り込んだ。




「あとちょっとで結婚だねぇ」

「ん、なんか実感わかねーな」



そして市役所であたしたちは夫婦になった


「お幸せに」
そう役者の人が言った。




「このまま、出勤すっか」


「うん」


そしてあたしたちはKRYに行った。



そこには、龍也がいた。


「りいな」


「あ、龍也さん」


「今日は仕事でいけそうにねぇから
早めに来た。」


「そうですかっ。あの、あたし
今日でお店やめるんです」


「え?」


「俺たちのガキができたんだ」


京介があたしの後ろから
声をかける。



「そっか・・・・」


「ごめんなさい」


悲しそうな龍也さんの顔。

初めて見た。

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