嬢王と夜王の偽装恋愛
それから家までタクシーで帰ってきた。

ゆいこが送ってくれるって言ったんだけど
あたしはいいよって言って返した。


「ふぅ・・」

あたしは家につくなり
携帯とにらめっこ。


連絡ないし。

連絡しようか迷った。

どうしよ・・。





あたしは迷ったあげく

電話した。


プルプルプル 



出てほしくないという気持ちと
出てほしいという気持ち。


「はい」

あ、でちゃった


「京介・・・?」


「おう、りいな。どしたんだ?」

「何してるの?」


「え・・いま?」

「うん」


「・・・・・・仕事だよ。」


なに今の間。


これは完璧だね。 


「そっか。邪魔してごめんね?」

「全然平気だけど。」


あたしは最後に意地悪してみた。


「あたしのこと好き?」

「え?うん」


「ちゃんと言って?」


「今は無理だよ。」


やっぱりね。
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