嬢王と夜王の偽装恋愛
二人きり
あたしはホストの車の
助手席にいる。
セルシオ。
金持ちすげーな。
なんで、あたしが
ナンバーワンホストの
隣にいるんだか
わからないけど・・・。
「莉依菜だっけ?」
「あ、はい。」
「何歳?」
「20です。」
「ふーん」
「なんでキャバなったの?」
「別に話す必要ないです」
「ま、そだな」
なんであたしのこと聞くの?
わけわかんないし。
でもやっぱりかっこいい。
笑った顔は、まぶしい・・。
あたしは、心のどこかで
知りたいと思った。