パズル


それから2週間たった日


レイチェルの状態は
悪くなる一方だった


もう歩くことも辛い状況で寝たきりが続いた


外に行けないレイチェルのために部屋の小物を花柄にしたりした


それからレイチェルに
聞いて庭の花の手入れをやった…結構大変なんだな


レイチェルは喜んでくれた


今日はレイチェルに教えてもらったレシピでアップルパイを作ろうと思っていた

材料を揃えたとき
トムがわたしを呼びにきた

「姉さんがっ!!!」


―レイチェル!!



バタンッ!!

「レイチェル!!」
「姉さん!!」


痩せ細った顔からは
あの元気なレイチェルの面影はない


「ジャック…トム…」


そう言って手を差しのべるレイチェル

トムがしっかりと握った

「姉さん…姉さん」


「トム…泣かないの…私も悲しくなるでしょ…」

「そんなこと言っても」

「あなたは賢くて優しい子よ…私の大切な弟だわ」


そう言ってレイチェルも
泣いている




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