パズル

管に繋がれた母さんは
とても元気だった母さん
とは思えない


母さん…皆いるよ…
目を覚まして…??


手術を受けたがやっぱり
植物状態になってしまった`生きる屍'だ

ﾋﾟｯﾋﾟｯ…ﾋﾟｯﾋﾟｯ
無機質な音がオレの
焦りを掻き立てる


何で…何で…


このまま目を覚まさず
しゃべれないまま
別れが来るの…??



母さんがいなきゃ
皆…姉さんも父さんも


どう生きていけば良い？


そう思ったとき


｢……ト…ム？｣


｢か!!母さん!!!!｣


｢……ハァ…何…泣いて…るの？｣


｢…別に…!泣いてなんか｣


｢変わらない…わね…トム………｣


｢………母さん…あのさ
…オレ勉強頑張るから
姉さんを抜くぐらい…頑張るから！
……ちゃんと見ててよ｣



｢……フフ…わかった…｣


｢…絶対…｣


｢えぇ………わかっ…た｣



ﾋﾟｯﾋﾟｯ………ﾋﾟｯ……


｢母さんっ!!母さん!?｣



ﾋﾟｯ……


ガラッ!!
｢ライトさんっ!!｣
｢｢母さん!!｣｣


違う部屋にいた
姉さんと父さんと医者が
入ってきた


ﾋﾟｯﾋﾟｯ………ﾋﾟｯ


｢先生!?母さんは!?大丈夫なの!?｣


｢少し黙ってて!!｣


｢母さん!!さっき言ったじゃないか
絶対…見てるって!!!｣


………ﾋﾟｯ……ﾋﾟｯ


｢母さん!!｣

ﾋﾟｯ

｢母さん!!｣


ﾋﾟｯ…………



ﾋﾟーーーーーー