Voice
「大丈夫、大丈夫。
美紀ちゃんが、
心配することなんて、無いよ。
しっかり、計画は、立ててあるからね。
さぁ!!
これから、事務所に帰って、
みんなで、話し合おうじゃないか!」
社長は、私に有無言わせず、
車へ向かうように、片腕を引っ張った。
が。
梓が、突然、私のもう片腕を掴んで、
社長に言った。
「あっ、社長!
少しだけ、待ってください!!
美紀に、話したいことが…。」
そんな梓に…。
社長は、
「話したいこと?なんだい?
少しなら、時間取れるよ。」
と言って、私の腕を放した。
しかし、私は、断るように、首を振った。