Voice
その時、
一瞬にして、
顔から血の気が引いて。
そして…
世界が、
お空が、
真っ白になった。
あぁ…。
めまいが。
「美紀!」
「おい!大丈夫かよ。」
私が、フラフラっと倒れると、
二人とも
心配そうに手を引っ張った。
あぁ、倒れそう。
頭が混乱してて、
全く状況が掴めない。
とにかく…。
とにかくだ。
私は、二人に向かって、言った。
「駄目…。
無理。
私、全然、状況掴めない。
一から説明して下さい。」
二人は、
そんな私を見て、
顔を見合わせていた。