Voice
12.初めての顔合わせ
○12○
そして、次の日。
朝から、Voiceの仕事で、
ラジオの収録を済ませ、
午後から、
顔合わせを行う
待ち合い室へ向かった。
遠夜は、
メイクを落としたりするのに
時間がかかってるから、
一人で
先に来てしまった。
まず、
部屋に入った1番の感想は、
”静かでなんだか、息苦しい”
だった。
扉を開けた瞬間、
その部屋にいた人達の視線が
一気に集まった(気がした)。
思わず、
開けたまま、
その場で数秒停止してたもん。
その時、
不意に後ろから
トントンと肩を叩かれて、
振り向いた。