Voice
「決まってるじゃないか!
もちろん言わないよ。
私が見つけてきた代役が
まさか、女なんて…。
そんな事が知れたら、
スタジオ中が大パニックに陥るだろ?
いいかい?
女だって事は、私とベルと
…それから君は…名前何て言うんだっけ?」
”コケッ…。”←私とベルの転んだ音。
「…か、神崎 美紀です。」
私が、立ち上がって言うと、
社長は、頷いて言った。
「美紀ちゃんだけの極秘だ。
くれぐれも正体がバレないように注意してくれよ。」
…おいおい。
本当に?!
社長は、笑顔で肩をトントンと叩いてきた。
「…お願いします。」
ベルも頭を下げて言った。
…駄目だ。
今更、後戻りなんて出来ないんだ。
よし!
こう考えよう!
今日だけなんだ。
後、数分だけあまり喋らないようにしよう!
どおってことない。
すぐ終わるさ!
ってか、こう考えないとやっていけないと思った。
帰ったら、きっと、幸せが待っている。
今日を乗り越えよう♪
そう考えて、私はスタジオへと向かった。