Voice
「…何
ブツブツ言ってんだよ。」
「うわっ!」
梓が、
背中をばしっと、
叩いて言った。
「仕事中なんだから、
集中しろ!
中途半端な事
やるんだったら、
出てけ。」
そ、
そうだった。
今は、
美紀の仕事をしなきゃ。
「ごめん。」
梓は、「チッ…」と、
舌打ちしながらも、
元の位置に戻った。
やるって決めたこと。
今更
後戻りなんて、
出来ない。
けど、
本当に
大丈夫なんだろうか…。