Voice
17.運命の歯車は…
○17○
「Voice!次、急いで!」
「「はい!」」
息をつく暇も無いとは
この事だ。
ステージを降りて、
すぐ、
私たちは
またロケバスに乗り込んだ。
「美紀ちゃん!これに着替えて!」
「はい!」
後ろのカーテンを閉めて、
渡される衣装に着替える。
順調に行くと
思っていたのに、
まさかの事態が起こった。
「ヤバイ!
前の方で車が事故って、
渋滞になりそうだ。」
えっ!!
なかなか、
走らないと思ったら…。
「大丈夫よ!
まだ、30分はあるから、着くわよ。」
高丘さんは、
ニコニコしながら、
そう言った。
でも、
この渋滞は、
思っていた以上に、
深刻になってしまった。