Voice
「…昨日、
掴みかかったりして、
悪かった。」
あまりの
突発な発言に
私や梓はもちろん、
状況の分からない
周りの人達も、驚いた。
「あ、あぁ…。」
「でも。」
遠夜は、
真剣な眼差しで
梓を見て言った。
「今度、
美紀を悲しませるような事をしたら、
その時は、
許さないから。」
まただ。
昨日と同じ、
張り詰めた空気。
どうしよう。
二人を交互に見つめながら、
オロオロとしていると…。
「いい!実にいいね!」
白鳥監督が、
突然
大きな声で言った。