Voice
「…はぁ。」
「人の顔見て、ため息つくな!」
梓が腕を組みながら、
偉そうに座っていた。
…そうだった。
この人は私と大体
同じスケジュールなんだから、
一緒に
学校へ行くのも当然だよね。
「…失礼しました。」
適当に答えて、
隣りに座った。
はぁ。
本当に
頭痛くなってきたかも。
「…変な奴。
調子でも悪いのか?
…って、
お前、顔赤いぞ。
熱あるんじゃないか?」
隣りから、
手が伸びて、
おでこを触った。