ふたりだけの特別な絆
レッスン開始
「陽菜、朝食のお代わりは?」
「い、いらないです…。」
「それじゃあ、朝食は終了…ってことでいい?」
「は、はい…。いただきました…。」
バタバタと慌ただしく着替えをしてキッチンにやって来た私。
少しでもレッスンをする時間を減らすべく、如月さんが作ってくれた朝食を、極力…ゆっくりと食べたつもりだったんだけど…
とうとう朝食の時間も終わってしまった。
ど、どうしよう…。
半端ないくらい緊張しちゃってるよ…。
レッスンなんて放棄して、どこかに逃げたい気分…。
ソワソワしながら視線を泳がせていると、如月さんのフッと笑う声が聞こえてきた。
「陽菜、逃げたりすんなよ?」