ふたりだけの特別な絆
「あのっ、私…自分の身は自分で守れますし、もう免疫もバッチリです!なので、もうレッスンは終了…ってことで……」
「ダメ。まだ殆ど何もやってねぇだろ?」
如月さんがニヤリ…と笑った直後、私の視界がグラリと傾く。
そして……
あっという間にソファーへと押し倒されてしまった。
えっと…
この状況は…一体…
今起きている事態に思考が上手くついてこない。
ピキッと固まっている私の耳元に、如月さんは顔を埋めた。
「自分で身を守るって言ったわりには、こんなにあっさりと押し倒されてるじゃん…。部屋の鍵といい、今といい…、本当に陽菜は無防備だよな。」
囁かれた言葉にビクッと体が反応する。
それと同時に、顔が一気に熱くなってしまった。