ふたりだけの特別な絆

「陽菜が過剰にアタフタしたり、悲鳴をあげなくなったら離れてやるよ…。」


「えっ、それまでずっとこのまま…ってことですか?」


「ああ。この体勢の方が、陽菜も早く俺に慣れることが出来るだろうからな…。」


いやいや、その考え方はおかしいですってば…。


こんな状態で、長時間いたりしたら慣れるどころか、心臓が破裂しちゃう…。


かなりピンチ…。


焦りながら視線をあちこち泳がせていると……



「陽菜、ちゃんと俺を見てみ?」


如月さんから、囁きかけるような低い声が飛んできた。


「ま、まともになんか…見れません…。」


もちろん、即座に拒否した私。


でも、如月さんがあっさりと引き下がるわけがなくて…



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