ふたりだけの特別な絆

「レッスンなんだから、拒否したら終わらねぇよ?ずっと、この体勢のままでいいのか?」


返ってきたのは、なんとも意地悪な言葉。


そんな風に言われると、いつまでも視線を逸らしているわけにもいかない…。


このまま…だなんて嫌だもん…。


よ、よし…
頑張るぞ…!


意を決した私は、少しずつ如月さんの方へと視線を向けていく。


そして、ピタリ……と視線が重なった瞬間、如月さんの表情がフワッと緩んだ。


「やれば出来るじゃん…。」


な、何なの…その柔らかい笑顔…。


よく分からないけど、ドキッとしちゃったよ…。



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