ふたりだけの特別な絆
「陽菜、来週から一人になるけど家のこととか大丈夫?」
「う、うん!任せて!家事も頑張るから!」
心配そうな表情を浮かべているお母さんを安心させるべく、ニッコリと笑顔で頷いた。
本当は…今までお母さんに任せてばかりで、家事なんて殆どやってなかったけど…
ここに残る…って言ったからには、心配掛けないようにやらなくちゃ…。
心の中で密かに気合いを入れていると、お母さんはフワッと優しく微笑んでくれた。
「それじゃあ家のこと…陽菜にお任せしちゃうけど…よろしくね。」
「うん!」
私は思いっきり深く頷いた。