ふたりだけの特別な絆
「陽菜…、いっぱいいっぱいな感じだし、今日のレッスンはこれぐらいにしておくか。」
えっ!
レッスン終わり!?
まさかの言葉にビックリしつつも、嬉しい気持ちが込み上げてきた。
意地悪な如月さんだけど、さすがに私の心の限界を感じとってくれたんだ…。
や、やったぁ…!
心に光が差し込む。
私の両手を押さえていた如月さんの手が離れていくのを感じた後、ゆっくりと目を開けた。
その瞬間…
「きゃっ…!!」
私は腕を掴まれて、一気に体を起こされる。
その勢いで、如月さんの胸の中に顔を埋めるような形になってしまった。